釣り人なら知ってるおじさんって魚がいますが、おばさんもいるのってご存じでしたか?
オスがおじさん、メスがおばさんかと思いきや、「おばさん」という魚はちゃんと存在するんです。おばさんの正体は一体何の魚なのでしょう?
おばさんの正体
面白い魚の名前「おばさん」の正体、それは「ヨシキリザメ」です。
ヨシキリザメといわれれば、ご存じの方も多いでしょう。
ヨシキリザメは、世界で最も美しいサメといわれていて、世界中の暖かい海に広く存在します。
何でそんな美しいサメが「おばさん」なの?って思ってしまうんですけど、おばさんと呼ぶのは、千葉県で呼ばれている和名なんです。
つまり、「おばさん」は正式名称ではなく、たんにおばさんに見た目が似ているからと漁師さんが付けたあだ名がそのまま広まったといわれています。この名前は一般的ではなく「ヨシキリザメ」といわれることが多いんです。
同様の理由で名付けられた「おじさん」と対比する名称となっているんですけど、科・属・種ともに全く関係ない魚でした。
おばさんの特徴
正式名称 | ヨシキリザメ |
日本の別名 | おばさん(千葉県)、ミズブカ(南日本)、アオナギ(宮城県) |
体長・体重体重 | 全長2~6m、体重205.9~363kg |
分布 | 世界中の熱帯から温帯海域に広範な分布域を持つ。外洋の海表面から水深350mまで見られる |
平均寿命 | 推定15~16歳 |
生態 | 長距離を回遊 |
資源 | 肉や鰭、皮、軟骨など(フカヒレ・かまぼこ) |
性格 | 狂暴、人を襲った報告もあり危険な種に部類 |
おばさんは、鮮やかなインディゴブルー(深い青)の背中とグレーの腹部とのコントラストが大変美しいため、世界で最も美しいサメともいわれています。スリムな体にスッとした長いひれ。お顔はというと大きくて丸い目に、円すい形の長いお鼻が特徴的。
このお顔がおばさんぽいのかもしれませんね。
おばさんというと、近づきやすいイメージがありますが、人や船を見つけると向かっていくことが知られていて、実際に襲ったという報告もあり危険部類に入るサメだといえます。
また、人を襲う時には15分程度回遊をし、一気にひと口噛みつくんだそうですよ!
獲物を見つけた時の泳ぐ速さは、魚類の中で超最速の部類。
想像しただけで恐ろしいおばさんですね!
おじさんおばさんに「ばばあ」までいた!
面白い名前のお魚は、おじさんおばさんだけではありません。
一見おなじ魚かな?と思う人も多いでしょう。「ばばあ」は通称名で、正式名は「タナカゲンゲ」です。
しわしわのおばあちゃんに見えることから「ばばあ」といわれます。寄り目で何とも愛らしいお顔。
おじさん、おばさん、ばばあ。どの魚も見た目がそのままで愛らしいお顔をしています。また、どの魚も美味しいといわれていますので、一度食べてみて下さいね。
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